
序章 あなたの魂 (ユリギス・ブレカイチス) 霧の中 (ヘルマン・ヘッセ) パルチザンの葬儀
(ジョナス・アイスチス)
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今、昼と夜とは等しく それら二つの中間に立ち 俺は月に向って左手を伸ばし 太陽に向って右手を伸ばす 半分は光のなかに半分は暗黒のなかに立ち 俺は光と暗との両方を理解する 朝でもなくうす明るい夕刻でもない 共にはっきりとしない瞬間 秋分は完全に等しく領域を 分割する ― 日中の領域と夜の領域 未来と過去とはまたその領域を持ち 今日の夜をひとしく分ける ほんの幕間のひととき、昼と夜とは等しく 動脈と静脈のようによろこびはかなしみに等しい 俺たちが目を向けるとき何時もそれは同じで すべての事象は均衡の法則に従う まるで大衆とは交じり合わないかのように 男の心だけはその法則に従わず 誇り高く独立して妥協せず 最期まで左側にとどまる |

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アルギマンタス パルタキス (Algimantas Baltakis)
リ トアニア詩人 (1930−)
英語原文: リ トアニア共和国大使館 提供
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