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序 詩 日々の生活のなかで
横川 秀夫 詩


私たちは誰もが同じように
毎日の生活を詩に取り巻かれて生活をしている、なぜなら

詩とは本来ことばであり

ことばとは根源的に私たちのこころなのだから、だから

私たちはことばを大切にして生きていきたい

それと同時に、いま私たちにいちばん大切なことは

自然が私たちにもたらしてくれる恩恵であり、それとまた同じように

私たちの五感に対するより良い芸術だ


私は四季の移り変わりがこの上もなく美しく
豊かな花々と木々にあふれた

武蔵野の風景を、そしてまた

私のこころを宇宙のかなたに解放しながら

そうした自然がもたらしてくれる私のこころの中のイマジネーションを描きます

 
私が人間について著述するとき、根本的に

生とは死とは

人間とは

文化とは

そのことば本来の意味における自由とは、について

考えながら、私は私自身について書き記します


けれども、私の詩は頭でっかちのそれではなく
私の実生活に根差したものです

愛、喜び、笑い、悲しみ、そして時には怒りに満ち

毎日を額に汗して生きながら

そうした生活の中にあるユーモアやウイットやペーソスを書き記します

とりわけ

私は如何なる思想・宗教あるいは団体の側に立つものではありません

私は独立した存在としての一個人である貴方のためにこそ書きます


私は人間と自然との間にあるバランスについて考えてきました
私の詩は貴方のこころに物事をより深く感じ考え

現代という困難な時代を生き抜くための

なにかしら糧となるものを提供し得るものである、と信じます


この詩集は幅の広い読者層向けに企画され編集されています、それで
もしも貴方が現代詩には慣れておらずまた興味がなくとも、楽しみながら

   読んでいただけるものとなっています

また、もしも貴方がほんとうの詩人であるならば、最終的に

真剣に考えなければならないなにかしら重要な解答を発見し得るでしょう


さあ、はじめましょう。