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第10章 東と西 (20)

天国への手紙
細谷 彬 詩集 「美しくもない蝶」 に寄す
 


今日のこの晴れた秋のお彼岸の日に
 
< 除夜の鐘の音が聞こえています >
 

生きるに愛は 
かなしすぎ
 
おもたきにすぎます
 
 
胸を裂きつらいほどに美しいその愛は
 
だいだいいろ一色に染まったカンバスの
 
酷薄の景色の角巻きのなかに
 
塗りこめられました
 
 
細谷先生、
 
いつかまたどこかできっと
 
お会いしましょうや