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第12章 光と影 (1)

叫 び
 


世はうそっぱちだらけで

うそっぱちだけがこの世であって

それでいいのである

 
形に嵌まった感動などというものも

うそっぱちの最たるもので

 
うそ大うその孤独のなかで孤独をかこち

時にはいつもの大うその群の共感で歯をむき

うそでかためて和気あいあい

優しくしあって慰めあい

いい加減な共感の中でこれもまたまたいい加減な

心情集団の連帯をなんとなく分かちあい

 
真実そこでは

なれあいのうそっぱちだらけで

孤独や真の連帯すらもない

 
   (かく記す小生もまた嘘八百である>