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ヘルミオネ  (Hermione)


 



 

 

 

 

  すでにまた冬。木々は裸。
 まったくに静かなみずうみは
 夕暮れの光の反射にあふれ。大気だけが
 ふるえ、雪のふりだしそうな
 けはい。私は寒気にくじけ、年月が
 もたらしたものは何であったかに気づき、心に銘記し、

 
うす暗がりのなかにときはなちます。澄んだ水は、
 曇天を映しながら
 くらい生活をおしかくし。胸に秘め破滅した悲嘆のさけびが歌に
 かわりうるように、くらい生活は魔法の水晶玉をとおして太陽をひきよせ
 変えてきました。そしていまは、沈黙。
 けれどもなにか明確なものがあります  - 存在 (プレゼンス)

 
ふる星の核から放射される

 
ふるえるきらめき、光線。
 最初はほのかに、火がともり。待ちすぎるほどに、
 待ちました。そのおとづれを信じていたとおい時間は
 湖辺にはえる太陽の黄金のかけら。たたづまなければなりません --
 やってくるのだから。誠実 - 約束ごととはなんの関係もないもの。

 
私はすでに誓約とは見すてられるものの最たるものであることを
 知っています。だけど誠実は見すてられはしない。
 かくれて横たわり、いま冬を耐えて生きる
 その草  -  雪がとけてのち、 おのれ自身の強い意志によって
 回帰へとみちびく、自由にいとおしみ愛しあう、すべてのもの。

turns, of its own strong will, after the snow.