再結合


 
何年もの前のことだった
 
タルカム・パウダーの
 
快く冷えた雨の降る
 
午後
 
ルンダ宮廷の
 
赤い砂利を横切って
 
私は解放され、
 
そして五月の埃っぽく乾いたデリーの熱暑の中で
 
私たちは友達同士だった。
 
 
  今日、
 
  子供のころの島の
 
  青々と草木で覆われた
 
  火山口の絶壁に咲くのに
 
  シャクナゲには春は不要で
 
  またジャヴァンの山の大気は
 
  竹林を清め
 
  そして新たにし
 
  私たちの沈黙と
 
  ペテンにかけられた悲しみの
 
  ポカンと口を開けたような苦脳の年月から
 
  再び君を
 
  開放する。
 
 
      今日、
 
      七十一年の初期の
 
      私のハンブルグの庭の
 
      バリバリと音のするような寒気の中で
 
      ヒヤシンスとクロッカスは芽吹き
 
      純白のキルティング カバーの下で
 
      やさしい緑のベントグラスは静かに横たわる。
 
      遠いおぼろげな光の過去から
 
      うつろなイメージは
 
      近づいてきて
 
      私たちは誓いあう。
 
       「もう絶対に離れないように」 と

 

戻る      次 へ