同じ道を歩く


 
わが友よ、我らの小道は
 
おおいに異なっていたが
 
いま我々は最後まで同じ大道を歩き
 
同じ主に仕えている。
 
君の道の上り坂
 
過去のきらめき 山稜
 
束の間の無知な青春
 
ぶらぶら歩きの同族の気軽さ。
 
沖積世の
 
ガンジス河の土の重みの
 
肥沃を運び流れ下る
 
君が来るよりもはるか以前に私がきた
 
この私の道からは
 
鶏冠のついた残酷な火の洗礼
 
重力は計りがたく
 
いまだ衰えぬ風土の
 
明白な確信
 
神は横たわり盲目で
 
見る
 
君の道
 
そして私の道
 
我々の道、わが友
 
以前に
 
来た道

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