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ジーン シャノン 最近の作品

横川秀夫 訳         

暗示 / 幻影  JUN/2018


午後のなかば
屋根を伝う耳障りな雨音

金褐色の木々の下
女が虎にドングリの餌を食べさせている

青いボウルのなかの明るい泡だち
蜂のかげり

ベルの空洞のなかの
鳥のさえずりと炎

赤いポットの中のロザリオの木
その手のひら
緑色のヘビ

家の外側の道路は
静けさが響き

エタロンは開き
あの世へと入って行く
小さな出口

薔薇の心は
いつも陰鬱

復活祭の朝


世界はもはや雪と氷のおおわれることなく
光は薔薇から発する蜂のように上った

星々と明けの明星は私たちの家庭にまで届き
風はその芳香を発するエニシダの木を押し動かした

教会の鐘が鳴った

私たちはライラックスとザクロのワインの
キリストに会いたくなった

ハンターの肩の星章


昨夜、私たちはオリオン座を見つめていた

ある天文学者が私たちに言った
ベテルギウス星は
今夜
あるいは来週にでも
又は今かっら何千年後かに
超新星となって爆発するかも知れない、と

あるいは既に
そうなっているかも知れない、とも

けれど、その光が
私たちに届くのを
いったい誰が知りえるだろうか

水平線上にて


世界は神秘と光に満ち満ちている

揺らめく光は何かしら
スクリム織物みたいなものから漏れてきていて

私たちは
見えないものと見えるものの尖端上で震え

形体は変化し消滅し再び現れ
白い海のなかに波打ち

その影やそのお祭り騒ぎの夢と
共にある過去

信頼し得るものとは何なのだろう

私たちが心から切望する
幽霊のような煙とは
いったい何なのだろう

 

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