戻 る

横川 秀夫 訳     
サミュエル E ストーン 最近の作品


序  生きるということの不可解

 答を見出す事のできない問題を追い求めながら 
夢のなかで私たちは明日を夢み日々を過していて
過ぎていく時間という自然を把握してはいおらず
今日という日の幸せを昨日の悲しみのなかに見失っている

知っておかなければならないこと


昨日の夢の幻想のなかに生きながら
明日への希望は視界から遠のき色あせ
この世のたくらみの早いペースにとらわれて
正しいことから悪を識別することすらできはしない

貪欲と権力によって支配されているこの国土では
しばしば誤った認識に私たちは導かれている
勝利者たちはそうした傾向を貫こうと日々腐心していて
必要のない欲求と欲望によって私たちを支配しようとし ている

生きることの十字路に於て私たちは道を選択しなけれ ばならない
選択された道は永遠に続くべき石の中に投げ込まれ
真実と結末は誰も欲しはしない憤りをもたらし
私たちが行為するしないに関わらず私たちの過去に付 きまとっている

束の間の心の安寧を与えてしかくれない
注意すべき幻想から私たちは逃れようとする
生とは解決策のない混乱にとらわれたあがきであり
長い旅の一歩一歩ごとに私たちは過去から学んでいる

生とは私たちの身体と魂の精神的な探求の過程であり
その探求は風の吹くところへと私たちを導き
私たちの苦悩と艱難は代価つまり価格を持つが
愛という意味こそ知っておかなければならないことのす べてなのだ