我がほほえみの花輪


我がふくらはぎのまわりのしっかりとした腕は
からみつき空にむかって伸びている
ナイル河の庭のなかで
君は我がほほえみの花輪であった

後年、
プラトンの地に
涙はやってきた、
苦役のなかでずぶ濡れる
無数の水泡たる紙面、
我々の生活を浚渫し
我々の眼を開く涙

君を見守り
我々が留まる
この空間を
初めて後にしながら
君が他の地に
赴くを見る

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