外食のつでに雑貨店に寄り洗剤などを買うかたわら
台所のスポンジの食器洗いも
そろそろ寿命であることを思いだし
その代替品をも買い求める
単価はたったの百三十八円
この食器洗いはすでに一年あまりの間、文句をも言わず休みなく
俺の手の一部となり毎日毎日働いてクタクタのボロボロ
だけれども俺の手になじみきっていて
捨てるにしては勿体なくしのびなく
また気の毒と思われもし
わざわざ水洗いをして絞りまた元の水切りトレーに戻し
買って来た新品は食器棚にしまいこむ
居間に戻るとデンとした
ン万円の新参の新品リクライニング・チェアー、
いかにも豪勢に椅子が狭い六畳の空間を占領してしまっている
なんという経済のアンバランスかと
ふっと
なぜかこころさむく