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第9章 断片 (14)

深夜テレビの一場面


一流ホテルのスイート・ルーム、

なぜそうなったのか

とびっきりなブロンド美人の柳眉がたち

アー・ユー・メイキング・ア・フール・オブ・ミー、と言う

もの静かだった主演の腕っぷし男の目がキラリ光り

なんだとお、という表情に変る

 
なんだかんだの言い争いのあげくの果て

女の、ユー・ネバー・アンダースタンド・ミー の金切り声に

荒くれ男の低音の、ゲット・アウト・オブ・ヒヤー

女は、そっびんぐ・くらいいんぐ・ん・はっぎんぐ

そして

どちらからともなく、かれっしんぐ・ん・すくいーじんぐ

女の声はむせび

ィム・ソーリイ、 オゥ・ハニー

オー・アイ・ラブ・ユー、 ユー?

オゥ・アイ ・・・ アイ・ドゥ・ラブ・ユー

 
電気が消され

言い争いは終った