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終 章 (3)

博 打
 

 最初から何も持たない隠すものもない失うものもない
欺かれるべきものもなく欺くべきものもないのである


得べきものなく既にして愛着愛憎すらもないのである
況や勝ち負けもなく莞爾として全てを賭けたのである


再び冥府魔道の死生眼
出目は神々の御手に委ねられ


賽は静かに振られた