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第7章 プライバシー (6)

夜半端座


深夜めざめる

せんかたもなく

居間の椅子にゆっくりと腰をかけ

読みかけの賢治を読みつぐ

 
夜は静かで

心いつになくくつろいでいて

 
老眼鏡をかけないと
 
文字の読めないのも

年齢だな

 
そんなことを思い本を閉じ

また酒をくむ

 
なんなんだろうな、

こんなことをして

詩をつくっているのは