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第11章 生と死 (7)

遺 言
 


かってジョン・ブル魂は

世界に散って

その地で永眠することを

最高の栄誉とした

 
海の男は

水葬

 
戦争で死んだ兵士は

故郷の母なる大地で

静かに眠れなければならない

 
無色透明人畜無害

今の俺に死に場所はみあたらぬが

何処でもいい

けれども墓はい要らぬ