短詩七篇

今は九月
花々の心臓は
金色に変る



十月
薄い紫紅色に染まった
日没どきの雲



十一月の夜。
梨の木はその鮮紅色の葉を
落とす。



雷嵐。
銀とダイヤモンドの靴を履き
馬たちは星々の間を踊り跳ねる。



世界で
二番目に古い河
その名はニュー



たそがれ時 ―
盲目の蜂たちは
焼け爛れた夕方の紫のなかに
群れる



春の最初の日
冷たい風は
太陽の金を濾過する

 

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